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「ただいま装幀中」|思いつき方から共有のルールまで、創作の秘密を語る
本には二つの時間があるんです。本を書いたりつくったりしている時間と、出来上がった本を読んでいる時間と。大げさな言い方かもしれませんが、書いたりつくったりしている側は未来を見据えていて、読んでいる側はもれなく過去を読んでいるんです。
驚いた。
今まで僕は読者側として、本を書いた著者、そしてその本をすでに読み終えて、本の結末を知った仲間たち(読者)の元へ早く辿り着きたいと、現在から未来の方へ進んで読んでいる認識だった。
しかし著者側(吉田さん)は、書いている本を、未来に読んでいる私たちに向けて書いていると語っている。そしてさらにこんな事を語った。
引用元:p137より
おかしなことです。われわれの方が読者に追いつこうとしているんですよ。「早くつくろう」って。確かに急いでつくれば、共有できるわけです。つまりは、こちらが遅れをとっているんですよ───。
本を読みたいのに、他の事やスマホに気を取られて中々本を読めない時が今もある。
気づくと眠る時間になっていて、「今日全然本を読まなかったな」と頭の中で呟くのがお決まりになっている。
SNSで「月〇〇冊読みました」という投稿を見たり、たくさん本を読んでいる人に出会ったりした時は、本を読んでいない自分を責めてしまう。
「早く読まないと、早く読まないと」
自分を見つめないので、何が原因なのか分からないまま、焦りで作った簡単な言葉で自分自身を責め続けることになっていた。
しかし、
「われわれの方が読者に追いつこうとしているんですよ」
その言葉は、みんなの元へ早く追いつきたいと急いでいた僕の心を軽くした。
「急いで読む必要はない」のだと。
資格など、「必要なこと」ならともかく、僕は急ぐ必要なんてないじゃないか。
僕は「小説」を読んでいるのだから。
そして、急いでいたのは僕だけでなく著者もそうだったんだとわかった。
と同時に、僕が急いでしまうのは「本を通じて人とつながりたい」という気持ちの現れなんだと気がついた。
著者が過去の方から届けてくれた本を、未来の読者である僕がゆっくり読んでいけばいい。
そう思わせてくれた本でした。
装幀のことについてお話しませんでしたが、気になる方はぜひこちらの本をお手に取ってみてください▼
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